教皇フランシスコが死去、バチカンが新教皇選出の秘密会議を開催予定
ローマカトリック教会の教皇フランシスコ（Pope Francis）は、21日に脳卒中による心不全で亡くなりました。享年88歳です。彼は入院中に医師から2か月の静養を勧められましたが、3月23日に退院した後もさまざまな活動に参加し続けました。20日の復活祭が彼の最後の公開行事となりました。
復活祭での祝福の中で、多くの信者はこの瞬間が教皇との最後の出会いになる可能性があると感じていました。フランシスコの死去に際し、アメリカの副大統領JDバンスやトランプ大統領をはじめ、多くの国の指導者たちが哀悼の意を示しました。ロシアのプーチン大統領やウクライナのゼレンスキー大統領もすぐに哀悼の意を表明しました。
死後、バチカンはアイルランド系の枢機卿ケビン・ファレル（Kevin Farrell）に業務を引き継がせ、新しい教皇を選出するための秘密会議を開催するよう手配しました。新しい教皇の選挙団は80歳以下の枢機卿で構成され、会議の議論は高度に秘密保持されます。
『エコノミスト』によれば、新しい教皇はフランシスコの改革路線を引き継がない可能性があるとのことです。保守派の影響力が強い中で、教会内の性的虐待問題や中国の台頭といった課題に対して、保守派は進歩派よりも解決能力があると期待されています。
