スペインの大停電は約50%が復旧、ポルトガルはさらに時間がかかる可能性

CNNによると、スペイン、ポルトガル、およびフランスの一部地域で現地時間28日正午頃(台湾時間の午後6時頃)に大規模な停電が発生し、スペインのマドリードやアンダルシアなどの地域が緊急事態に突入しました。一方、ポルトガルは深夜の閣議後にエネルギー危機を宣言しました。
台湾時間29日午前6時現在、スペイン全体の約50%の電力が復旧し、ポルトガルの国家エネルギー網会社(REN)も多数の変電所の供給を回復し、250万世帯に電力を提供しています。スペインのペドロ・サンチェス首相は、今回の停電は15万キロワット(GW)の発電量がわずか5秒で消失したことが原因だと説明し、これはスペインの電力需要の60%に相当します。スペインの5つの原子力発電所の総発電量は7.4GWです。
欧州電力協会の責任者は、フランスとスペインの間の電力連結設備で「特異な事故」が発生したため、スペインの電網と欧州電網の接続が断絶したと述べました。しかし、彼はこの事故単独では国家間の大停電を引き起こす可能性は低く、他の要因も絡んでいる可能性があると考えています。ポルトガルのルイ・モンテネグロ首相は、事件の原因は不明であり、サイバー攻撃の兆候はないと述べつつ、「停電はポルトガルから生じたものではなく、すべての兆候は問題がスペインから始まったことを示している」と指摘しました。
ポルトガルの電力網はスペインとしか接続されていないため、モンテネグロ首相はポルトガルの電力供給がスペインよりも回復に時間がかかる可能性があると述べました。BBCによると、スペインでの供電回復には最大10時間かかる見込みですが、RENは完全に電力を復旧させるには「複雑な操作」であり、最大1週間かかる可能性があるとしています。RENの責任者はまた、ポルトガルが特に影響を受けた理由は、「辺境地域」に位置しているため、スペインがフランスやモロッコから電力支援を受けているのに対し、ポルトガルには緊急電力供給を依頼できる国がないと説明しました。
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