就任100日前、トランプ氏が「アメリカと世界を同時に治めることは楽しい」と発言、しかし外メディアはアメリカの傷を警告
アメリカのトランプ大統領は就任100日前に《アトランティック》誌のインタビューで、この数ヶ月間、多くの楽しみを得たと述べた。初めて大統領に就任した時は、国の治世と生存のための二つのことだけに集中していたが、今回はアメリカと世界の両方を同時に治めることができると言った。しかし、イギリスの《エコノミスト》誌の最新号の表紙が指摘しているように、トランプ氏は就任100日間で内政から外交まで、修復困難な損害を引き起こし、アメリカは傷だらけのワシのようになってしまった。
トランプ氏の対等関税政策は1971年のニクソン大統領が金ドル本位制を終了した際に匹敵する衝撃を与え、特に投資家にとっては毎日がジェットコースターに乗っているようだ。トランプ氏が1月に就任して以来、S&P500指数は累計で約8％下落し、1930年代以来の全米大統領就任100日間における株式市場のパフォーマンスの中でワースト5位となった。
アメリカの主流メディアは、トランプ氏が中国にとって「天からの贈り物」であると警告し、国内で前例のない団結が見られ、トランプ関税に対する批判者や過去に抑圧された民間企業までもが当局の対米抗争を支持している。短期間で習近平に喘ぐ余地を与え、経済問題をアメリカに押し付ける可能性がある。また、他国の反米感情が激化し、中国に傾く恐れもあり、再び中国を偉大にする助けとなる。
《ウォール・ストリート・ジャーナル》は、トランプ氏の関税政策がアメリカ民意や国際的な反発によって反転する可能性があると疑問視しており、これは1980年代のフランス大統領ミッテランが急進的な左派社会主義政策を撤回した事例に似ている。
