オーストラリアの慈済：人間の天国の光と影
オーストラリアは、世界で6番目に広い国で、豊かな天然資源と広大な土地を持ち、「人間の天国」と称されています。特に東海岸のブリスベンは、多くの観光客を惹きつけるリゾート地ですが、この楽園の周辺には貧困や病気に苦しむ人々がいることも忘れてはなりません。
台湾の健康保険制度と比べ、オーストラリアの医療制度は、弱者家庭に十分に広がっていないため、貧困と病気の悪循環を生む要因となっています。難民の受け入れが進む中、地域の財政や医療システムにも負担がかかっています。慈済のボランティアは、このような社会的状況に目を向け、「人間の愛」をもって影の部分に光をもたらしています。
ブリスベンの慈済ボランティアであるリン・ウェンジュンは、「オーストラリアは人間の天国と呼ばれていますが、暗い部分もあります。特に外国からの移民が多く、難民も含まれています」と述べています。
クイーンズランド州の保健局の局長であるサドファ・サミは、毎年約1800から2000人の難民や庇護を求める人々が当地に到着し、その結果、すでに多くの患者をケアしなければならないと語っています。
このような背景の中で、慈済医療チームは、23年前にブリスベンから始まり、最も必要とされる場所で実際的な支援を提供しています。マート病院の執行役員であるフィオナ・ヒンチリフは、「慈済基金は私たちの難民や庇護を求める人々を強力に支援しており、彼らはオーストラリアで新たな人生を再スタートし、医療やケアのニーズを必要としています」と述べています。
慈済の足跡は20年以上の間に広がり、内陸部や原住民やホームレスの人々への支援も行っています。そして、ブリスベンにあるミカプロジェクトは、カトリックの非営利団体で、慈済医療チームと協力して長年にわたりホームレスの健康を支援しています。
慈済の医療チームは、シドニー、メルボルン、ブリスベン、パースのオーストラリアの4大都市で数年間の義診を行っており、どんなに華やかな大都市でも、救済が必要な家庭が多く存在します。
