ロシアが初めて「ゲラニウム-2」ドローン移動発射システムを公開、改良により攻撃力が向上

ロシアは、「ゲラニウム-2」(Geranium-2)ドローンの新型移動発射システムを公開しました。これは2025年の勝利日パレードのリハーサルで初めて披露されました。このシステムは8×8軍用トラックに搭載されており、単軌発射器と装甲キャビンを備えており、ロシア軍がドローンを前線戦闘に統合する戦略的転換を示しています。
「ゲラニウム-2」は、イランの「シャヘド-136」(HESA Shahed 136)ドローンに基づいており、ロシアはそれを国産化し、作戦のニーズに応じて改良しました。この三角翼ドローンは長さ3.5メートル、翼幅2.5メートル、搭載量は50から90キロ、時速は約180キロ、航続距離は2000キロに達し、精密に目標を攻撃することが可能です。
最新バージョンは、温圧弾頭を搭載しており、堅固な目標に対する破壊力を強化しています。ニューヨークタイムズの報道によると、ロシア軍はウクライナの戦場でこのようなドローンを頻繁に使用してインフラを攻撃しており、その戦術的価値を強調しています。
新しい発射システムはトラックをプラットフォームとしており、高い機動性と生存性を持ち、前線に近い配置によりドローンの飛行時間を短縮し、効率を向上させることができます。この設計は、遠距離精密攻撃と迅速な再配置能力を組み合わせており、後方支援のニーズを低減し、現代戦争の要求に適応しています。
ロシアとウクライナの衝突では、ドローンの使用が急増しており、偵察から直接攻撃に至るまで、戦場の主導的な力となっています。「ゲラニウム-2」の発展は、ロシア軍がドローン戦争を重視していることを反映しており、今後の衝突でより重要な役割を果たすことを示唆しています。専門家は、このシステムの登場がロシアのドローン戦術の重要な進展を示していると指摘しています。
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