ニューヨーク市のバスの定時運行率が69%に低下、快速バスはさらに厳しい
ニューヨーク市監査役のブラッド・ランダー（Brad Lander）は、バスシステムの運行速度、定時運行率、信頼性に関する失望すべき報告を発表した。この報告によれば、バスの平均定時到着率はわずか69%で、迅速な通勤を目的とした快速バスはさらに低い。
ニューヨーク市は日平均110万人を輸送しているが、新型コロナウイルスの影響で客流の増加は停滞しており、2024年の年間客量は41百万にとどまり、2019年の3分の2に過ぎないと報告している。
報告は、客流減少の主な原因がバスシステムの性能に関連していることを指摘し、特に運行速度、定時運行率、運行の不安定さについて分析した。2024年のバスの平均運行速度は時速8.17マイルで、最も遅いマンハッタンでは時速6.29マイルにとどまる。
さらに、報告によれば、市内の18路線のうち15路線は定時運行率が50%未満で、最悪のQM5線では33%の確率でしか定時到着しない。運行の不安定さは20%以上に達する路線も74本あり、これが乗客の待ち時間を不均等にし、リソースの浪費を引き起こしている。
問題解決のために、報告は特選バス（SBS）システムの拡大を強く求めており、既存の路線の統合や新しいバス路線の開設が提案されている。
