ラトビアがASCOD歩兵戦闘車を製造し、欧州の防衛協力を強化

フィンランドのパトリア社(Patria)とGDエルス(GDELS)は、5月30日にラトビアでASCOD歩兵戦闘車(IFV)を共同生産・組立てることを発表し、北大西洋条約機構(NATO)のバルト海地域での防衛体制を強化する。
軍関連ニュースサイト「Army Recognition」によれば、ラトビアでの事業開始5周年を記念し、防衛協力パートナーシップ(DPL)成立1周年を迎えるパトリアは、ラトビアのヴァルミエラにある工場でASCOD歩兵戦闘車の生産を開始することを発表した。これはヨーロッパの装甲車両製造業にとって重要なマイルストーンである。
ラトビア国防省は、今年の1月末にGDエルスに対して、42両のASCOD歩兵戦闘車を購入するために3億7300万ユーロ(約129億台湾ドル)を支出することを発表した。パトリアとGDエルスの連携により、ラトビアの軍事力と国防の自主性が強化され、供給チェーンを多様化することで、遠方の供給業者への依存から脱却する機会も生まれる。これにより、バルト海地域の防衛産業構造を再構築し、NATOの東側の戦備と防衛力を強化することが期待される。
GDエルスが開発したASCOD歩兵戦闘車は、NATOにおけるSTANAG 4569の防弾基準4級に適合しており、30mm機関砲、対装甲ミサイル、機関銃などの強力な武装を装備している。また、最先端の電子機器と戦術管理システムも搭載しており、重要な状況認識と通信能力を提供する。この車両は、3人の乗組員に加え、6名の完全武装した兵士を搭載することができ、先進的な技術を駆使して歩兵戦闘任務において協調的な作戦を実行し、新しい戦場環境に効果的に対応することが期待される。
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