江戸浮世の美展 重要文化財屏風を16日間限りで公開
展示会場の入り口右側に位置する〈江戸城名所図屏風〉は、「江戸浮世の美」特展の中で最も重要な展示品の一つであり、国内最大規模の展覧会として知られています。展覧会では、屏風、手巻き物、版画、絵本など218点が展示され、日本の著名な美術館から借り受けた作品が多数含まれています。
限られた期間で展示される多くの貴重な文物があるため、特展のテーマに基づいて、約3ヶ月の短い展期内に何度か部分的な展示替えが行われます。その中で、注目すべきは、わずか16日間のみ展示される〈江戸城名所図屏風〉です。6月15日までの限定展示であり、この重要な文化財を見たい方は、時間を逃さないようにしてください。
故宮は、この屏風が17世紀の江戸を描いた市井の様子を捉えており、都市の景観だけでなく、当時の風俗や民間活動も詳細に記録しているため、江戸の都市文化に関する研究にとって貴重な資料であると述べています。屏風は二つの部分で構成され、画面は北から南へ東京の名所をつなぐ形になっており、上野、浅草から、日本橋の商業地区を経て、江戸湾や品川へと続きます。故宮はこの作品を昔のGoogle「ストリートビュー」のようだと表現しており、江戸の都市風景を一望できるとしています。
