EU報告:5月は歴史上第二の熱さ、グリーンランドの氷盖が大規模に融解

EUのコペルニクス気候変動サービス(C3S)が発表した月次報告によると、今年5月は記録に残る中で2番目に暑い5月であり、2024年を僅かに下回ります。この異常な高温は、グリーンランドで前例のない熱波を引き起こし、氷盖の大規模な融解を引き起こしました。専門家は、この状況が気候変動と密接に関連していることを強調しています。
C3Sによると、2024年は地球の歴史の中で最も暑い年であり、2025年5月の地球表面の平均気温は1850年から1900年の工業化前のレベルを1.4度上回り、2025年の北半球の春(3月から5月)は歴史上2番目に暑い春となり、過去22か月のうち21か月は工業化前の平均を1.5度上回る記録を終えます。
しかし、C3Sのディレクターであるカルロ・ブオンテンポ(Carlo Buontempo)は、この現象は長続きしない可能性が高いと述べています。「気温が下がることで地球には短期的な呼吸の機会が訪れるかもしれませんが、再び1.5度の閾値を突破することが予想されるため、気候は依然として温暖化を続けています。」
また、同日に発表された世界気象帰因組織の研究報告も、人為的な気候変動がアイスランドとグリーンランドの熱波の気温を約3度押し上げており、グリーンランドの氷盖が深刻に融解しています。オランダ王国気象研究所の研究者サラ・キュー(Sarah Kew)は、「寒冷な国でも前例のない高温に直面している。」と述べています。
専門家は、温暖化の主な原因として化石燃料の燃焼による温室効果ガスの排出を挙げています。《パリ協定》では、各国が世界の温暖化を1.5度未満に抑えることを約束しており、気候変動による深刻な影響を避けることを目指しています。ただし、現在のところ、全世界は公式にこの閾値を超えていないものの、多くの科学者が警告しており、この目標が現実的ではない可能性があることを指摘しながらも、各国政府には温室効果ガスの削減を急ぐよう呼びかけています。
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