スペインとポルトガルで大規模停電、交通とサービスが混乱
スペインとポルトガルで、現地時間の月曜日の正午ごろ、ほぼ全土で大規模停電が発生し、交通・通信・金融サービスが混乱に陥っています。交通信号はすべて停止し、バスや地下鉄、空港の運行も中断されています。多くの人がATMの前に長い列を作り、スーパーマーケットには生活必需品を求める人々が殺到しています。また、マドリードのテニス大会も試合途中で一時中断され、会場は真っ暗になっています。
交通信号機が無効になったため、渋滞がひどく、数キロメートルにも及ぶ車の列が続いています。スペインとポルトガルの人々は移動ができず、ある観光客や住民は電車の運行停止で帰れなくなる危機に直面し、一部の人々は暗い地下鉄駅で待つことを選択しています。母親は停電により娘の出産に立ち会えなくなるのを心配しています。
当局は、復電作業の進展に伴い、マドリードの一部地域は夜10時ごろに供給が再開する見込みだとしています。ただし、約30%の地域はいまだに停電状態であり、当局は約3万人の警察官を動員して交通を指揮しています。ポルトガルは、完全な電力回復には約1週間かかる見込みです。
