中国、米国との協定に際し中国の利益を犠牲にするなと警告

(ドイツ之声日本語)ロイター通信によると、今週の月曜日(4月21日)、中国は米国の関税乱用を非難し、各国に対し中国の利益を犠牲にして米国とのより広範な経済協定を結ぼうとするなと警告した。中国商務部は、「いかなる側も中方の利益を犠牲にして取引を達成することに断固反対する」と応じ、中方がこのような事態が起きた場合には「決して受け入れず」、「断固として対等に反制措置を講じる」と述べた。
トランプ政権は、米国側の関税減免や豁免を望む国々に圧力をかけ、中国との貿易を減らすよう要求する準備を進めている。これに中国は強い反発を示している。
米国は中国商品に145%の関税を課し、中国は米国製品に125%の関税を課している。中国はこれ以上の税率を引き上げないと表明し、米国のいわゆる「対等」政策が実際には貿易パートナーへの脅迫であると指摘している。国連安全保障理事会の非公式会合が開かれ、米国の「強権的」行動を非難する。
また、日本とインドネシアは米国からの輸入を増やすことを検討しており、韓国も高級官僚をワシントンに派遣して貿易交渉を行う。
中国商務部の報道官は、「宥和で平和は得られない」と警告し、経済的妥協は最終的にすべての国の利益を損なうことになると述べた。中国国家主席の習近平は、貿易戦争と関税戦争に勝者はおらず、各国がアメリカの強権主義に立ち向かう手を携えるべきだと強調した。
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