フロリダ州が金取引の新時代を開く、ドルの価値下落に対処
1933年、当時のアメリカ大統領ルーズベルトは《金準備法》に署名し、私的な金貨や金換券の保有を禁止しました。しかし、最近フロリダ州の州知事ロン・デサンティス（Ron DeSantis）は5月27日に新法案に署名し、州内の住民が日常的な取引において金と銀を使用することを許可しました。この動きは、アメリカが金本位制に戻る可能性を示しています。
デサンティスは、アメリカドルの価値下落からフロリダ州民を守ることを目的としてこの法案を制定したと述べています。貴金属はドルの価値下落に対抗する手段として考慮されており、ワシントンD.C.の持続的な赤字支出がリスクとなっています。
この新法案により、特定の純度基準を満たす金貨や銀貨が支払いに利用でき、フロリダ州はこの法律を通過させたアメリカの初めての大州となりました。デサンティスは、「この法案はアメリカ合衆国憲法に基づいています」と強調しました。
この立法により、小切手交換業者やPayPalなどの金融サービス業者が金と銀を支払い手段として利用できるようになります。デサンティスは、この措置が納税者に財務の安定と安全を提供し、フロリダ州が金本位制の典型例となることを目指していると述べました。
