中国のアーティストが「贖罪券」で温暖化と戦う
最近、熱波が中国の各地を襲い、多くの地域で気温が40度を超え、中暑による死亡例も報告されている。このような中、中国の行為アーティスト、堅果兄弟が高炭素排出企業への「贖罪」の提唱を行い、暑さに直面する屋外の労働者を助けようとしている。
この提案は中国のソーシャルメディアで発表されたが、1週間も経たずに封鎖された。元々、10万元の「贖罪券」をクラウドファンディングする計画だったが、現在は9000元以上しか集まっていない。彼はBBCのインタビューで、中国でプロジェクトを実施するには柔軟性が必要であると述べ、リスクがあることも予想していたが、計画を進め続けている。
過去10年間、自由な芸術創作を行ってきた彼は、環境問題に焦点を当て、風刺を用いて公衆の関心を引く手法に長けている。以前、北京の霧霾の中で工業用掃除機を押しながら街を掃除するパフォーマンスを行い、収集した粒子を使って「霧霾レンガ」を作り、空気汚染問題について考えるきっかけを提供した。今回の計画では、炭素排出が労働者に与える影響を強調し、「贖罪券」で企業に責任を認識させることを目指している。
彼は、「贖罪券」という言葉が中世のローマ教皇庁から派生していることを説明し、高炭素排出企業を批判するためにこの名称を使用している。資金不足や法律問題に直面し、プロジェクトの実行は困難を極めているが、彼は引き続き社会変革を追求している。
